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元バーテンダーによる誰でも分かるモルトウイスキー蒸留の話

投稿日:2016年8月17日 更新日:

難しい単語などをなるべく分かりやすく丁寧に解説する「元バーテンダーによる誰でも分かる」シリーズの第4回目です。

今回はモルトウイスキーの「蒸留」のお話です。

※他の製造工程はこちらにまとめてありますので、どうぞ。
元バーテンダーによる誰でも分かるモルトウイスキー製造工程まとめ

蒸留とは

蒸留とは一般に液体を加熱して気化させ、その気体を冷却してもう一度液体に戻すことをいいます。
なぜこんなことをするかというと、簡単にいうと不純物の除去とアルコール濃度を高めることが目的です。

水とエタノール(アルコール)は沸点が違います。
沸点というのは、その物質が気化する温度のことです。
水の沸点は100℃。エタノールの沸点は78.3℃。
この沸点の違いを利用します。

100℃以下では水は気化しませんので、エタノールのみが気化する温度で加熱してエタノールを取り出していきます
この時、様々な成分が除去されたり一緒に蒸留されたりします。
蒸留の回数が多いほど不純物が少なくなります。

ロート
お酒は大きく分けて「醸造酒」と「蒸留酒」に分けられます。

単式蒸留

モルトウイスキーでは単式蒸留器というものが使われます。
単式蒸留器はポットスチルと呼ばれており銅で出来ています。

このポットスチルを使って、通常2回蒸留を行います。
一回目の蒸留を初留と言い、アルコール度数約20%の蒸留液が得られます。
この液のことをローワインといいます。

この液をローワインスチルという釜で2回目の蒸留にかけます。
2回目の蒸留は前半、中盤、後半に分けられ、中盤で得られた蒸留液のみが原酒として使用されます
(前半後半部分の液は別の液と混ぜられ、また蒸留される)
この中盤で得られた液はアルコール度数が約70%あり、ニューポットといいます。

ポットスチルの加熱方法は直火炊きと蒸気を使って加熱する方法とあります。
現在多く使われるのは蒸気を使うタイプですが、直火炊きにはウイスキーに独特の風味をつける効果があり、それを売りにしている蒸留所もあります。
日本の余市蒸留所は石炭直火炊きでコクのあるウイスキーを作っています。

連続蒸留

グレーンウイスキーではパテントスチルという連続蒸留器が使われます。
名前の通り、連続で蒸留を行うことが出来るのでアルコール度数90%以上の高濃度の蒸留液を得る事ができます
また様々な成分も少なくなりますので、クセのないまろやかな原酒が出来上がります。

まとめ

蒸留は英語でディスティルといいます。
ですので蒸留所のことをディスティラリーと呼びますよね。
ウイスキーを作る上でとても大事な行程ですので、ぜひ覚えてくださいね。

>>ウイスキー製造方法に戻る➡︎『元バーテンダーによる誰でも分かるモルトウイスキー製造工程まとめ』


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