自動運転は実現化するのか
ここ数年の話ですが車の自動運転技術がたいへん進歩しており、実用化に向けて各自動車メーカーがしのぎを削ってるようです。
正直、少し前までは車の自動運転なんてできるわけ無いと私は思っていました。
しかし、確実な将来としてその実用化が近づいてきているようです。
自動運転の現状
自動運転技術にはレベル1、レベル2、レベル3、レベル4と4つの段階があるそうです。
レベル1は簡易的な運転補佐機能のことで自動ブレーキシステムなどのことですね。
これはすでに実用化されており、登場して間もないころは大変驚きましたが今では当たり前と言ってもいいぐらい浸透した技術となっています。
レベル2はもう少し複雑化したサポート技術。例えばウインカーを出して車線を変更するなどになります。
これもかなりのレベルで達成されており高速道路での自動運転車はすでに市販化されています。
レベル3はドライバーが乗る必要があるものの、ほぼ全ての動きを自動でしてくれる状態です。
ここまでくると市街地での自動運転というものが実現してきそうです。
レベル4は完全な自動運転システム。
ドライバーさえ必要ではありません。
ロボットが運転するタクシーに乗るような感覚でしょうか。
現在世界の自動車企業の技術レベルはレベル2からレベル3に向かっているところと言われております。
高速道路での自動運転車は市販化できているものの、市街地での自動運転車まではまだ市販化できていません。
実験段階としては市街地でもかなりのレベルに達してきているようですが、まだ市販化できるほどの精度には達していないようです。
Googleの自動運転車
今、この自動運転の世界に世界的IT企業であるグーグルが参入しています。
グーグルは膨大な数のビッグデータを保有しており、自動運転に必要なデータを膨大に分析することができます。
実際グーグルがどこまで自動運転技術を開発できているのかは公表されていませんが、噂によるとすでにレベル4のテスト段階に入っているとまで言われております。
なにしろ所有するデータの量が桁違いですので、それを武器に他の追随を許さないIT技術で世界で最も速くレベル4の自動運転技術を実現させるかもしれません。
もしそうなると、独自技術を確立できなかった自動車企業はグーグルと技術提携を行わざるを得なくなりそうです。
自動運転のメリット
自動運転のメリットはなんでしょうか。
まず一つに交通事故が減ることです。
現在、自動車事故は世界で大きな社会問題となっています。
もし事故を減らすことは出来ればそれだけでも素晴らしいことです。
次に高齢者や障害者など運転ができない人たちの助けになるということです。
これから高齢化社会がどんどん進んでいくなかで、交通手段を持たない人たちの助けになれば大きく社会は変わるでしょう。
特に公共交通の充実していない農村部では有効な交通手段となるでしょう。
もしかしたバス自体が自動運転となり、24時間体制で公共交通機関が稼働するような日がそう遠く無い日に訪れるかもしれません。
また、飲酒運転の減少や居眠り運転もなくなるでしょう。
ドライバーが後ろの席で寝れるなんて日が来たら、労働者の疲労回復になり仕事の能率も上がるかもしれません。
自動運転のデメリット
全ての車が自動運転になるとは思いませんが、自分で運転するのが好きな人は困るかと思います。
また機械任せになりすぎて人間の能力が低下する恐れもあります。
あとは仕事を失う人が増えるでしょう。
ドライバーと言われる人たちは仕事を失うかもしれません。
運送やタクシーやバスの運転手など、少なくとも今と同じ仕事形態ではなくなる思います。
また自動車保険業界も大きな変化を迫られるでしょう。
いつごろ実現するのか
各自動車メーカーは、東京オリンピックが開催される2020年までに実用化にこぎつけたいようです。
ただこの競争は大変激しく、各メーカーが一番乗りを競って開発競争をおこなっています。
現在はドイツのメーカーがリードしていますが、日本のメーカーもぜひ頑張って頂きたいと思います。