今回はモルトウイスキーの製造工程の話です。
モルトウイスキーの製造工程
モルトウイスキーの製造工程は大まかにいうと下記のようになります。
製麦(モルティング)
↓
仕込み
↓
発酵
↓
蒸留
↓
熟成
↓
ボトリング
各行程については「元バーテンダーによる誰にでも分かる」シリーズとして、個別に記事を書いていますのでぜひお読みください。⬇︎
元バーテンダーによる誰でも分かるシリーズ
・モルティングの話
・仕込みの話
・発酵の話
・蒸留の話
・熟成の話
・ボトリングの話
ウイスキーの歴史
さて、ウイスキーには上記のような製造工程がありますが、元々は「熟成」工程はなかったと言われております。
現在スコッチの場合はスコットランドの法律で、3年以上の熟成を必要とすると決められているほど重要な熟成ですが、偶然の産物として出来た経緯があります。
まずウイスキーは12世紀ごろにアイルランドからスコットランドに伝わったと言われておりますので、アイルランドが起源ではないかと言われています。(はっきりとは分かっていません)
ウイスキーの語源はゲール語で「生命の水」という意味の「ウシュクベーハ」からウイスキーという言葉が生まれたとされています。
しかし当初は熟成工程がなかったようです。
熟成工程が始まった背景には密造酒時代というものが関係しています。
これはイギリス政府が戦争の費用を作る為に、ウイスキーに極端な税金をかけた時代のことをいいます。
この時代、高い税金を逃れるために多くの密造酒が作られました。
その方法とは「ウイスキーを樽の中に隠した」のです。
この「樽の中に隠したウイスキー」がなんとも見事な風味に変化していたことから、大変人気を博し、熟成工程のルーツとなります。
面白い話ですよね。
世界的なウイスキーブーム
紆余曲折を経てきたウイスキーですが、現在世界的な大ブームが起きています。
世界中でウイスキーが飲まれ、その値段も高騰しています。
それもそのはずだと思います。
理由は「あまりにも美味しい」からです。
単純な理由ですみません(汗)
しかし、世界中のウイスキー製造技術が向上し、世の中には素晴らしいウイスキーがどんどん出て来ています。
これほど質の高いお酒ならばブームにならないはずがありません。
人気が集まれば資本も集まります。
ウイスキーは作るのに時間がかかりますから、資本の力は欠かせません。
これから先、また新たなすごいウイスキーが出てくるでしょう。
今まさにウイスキー黄金時代を迎えているのではないしょうか。
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